まちねっと府中/府中の森公園に残された62年前の消火栓(1953年)の思い出ページ

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府中の森公園を散歩中にROCKと書かれた消火栓を見つけました。遊歩道から10mほど引っ込んだところなので目立ちません。
じつは、私が高校生のときにこの旧米軍府中基地の中で新聞配達のバイトをしていました。そのときに見覚えがあった消火栓なので、 この消火栓を見つけた瞬間に当時のことが甦りました。当時はもっと多くの消火栓があったはずなのに、なぜここに一つだけ残っているのだろうか?これは貴重な62年前の消火栓なので大切に保存して欲しい。いまでも火災から森を守っているようだ。

ひっそり立つアメリカROCK社製消火栓

Rock消火栓

府中の森公園の西側にひとつ

遊歩道から10mほど引っ込んだところに、ひっそりと立っています。黄色の胴体にオレンジ色の帽子をかぶったような姿です。
周りは樹木の日陰なので雑草も少なく視界が良い場所です。
当時は、アメリカ軍宿舎の消火用として数多くの消火栓が設置されていたと思います。なぜ一つだけ残っているのだろう?

オレンジ色の帽子

消火栓

胴体の腕からとお腹から放水できるのでしょうか?

栓につながっている鎖も錆びていますがしっかりついています。まるでロボットのようです。

当時の面影がすっかり消えてしまった中で、この消火栓はとても貴重なものです。案内プレートがあるといいですね。
また、この公園には当時から生き続けている幹の太い樹木(20m以上)も多く残っています。

製造は1953年(62年前)

ROCK1953年製

消火栓の下をよく見ると銘鈑(プレート)がついています。

ROCK
TESTED TO 300P.S.I
CONTRACT NO. FEC-15073
MFGR. NO. 134
MFGD.DATE AUG 1953
MFGD.BY K.K. IWAMURASEISAKUSHO

アメリカROCK社製らしいです。
設置日は1953年8月の62年前で、設置した会社は「株式会社 岩村製作所」と書かれている。

府中の森公園(都立)

府中の森公園

府中の森公園 : 1991年(平成3年)6月1日開園
旧米軍府中基地の跡地利用の一つで、公園の周辺には府中市美術館、府中の森芸術劇場、府中の森市民聖苑、生涯学習センター、浅間中学校などがあります。
東側に航空自衛隊府中基地があります。

1940年(昭和15年)に旧陸軍燃料廠として設置されたが、終戦後の1945年(昭和20年)にアメリカ軍施設としての使用が始まった。

したがって、のこ消火栓は、米軍施設の防火用に設置されたと思われます。

府中の森公園の桜並木とジョギングコース

桜並木
ジョギングコース

米軍府中基地跡地、1948年の航空写真と最近のGoogle写真 (1948年と2012年頃?) 

府中基地1948年の航空写真
最近のGoogle写真

朝日新聞の「在日米軍基地の主な施設」記事 (2015/6/7)

記事

たまたま2日後(平成27年6/7)の朝日新聞に在日米軍基地の記事がありました。

「基地の傷痕 私の町も」
戦後70年の特集記事で、在日米軍基地の主な施設(1952年ごろ)の地図に、府中基地(極東空軍司令部)が載っていました。
そのROCK消火栓が1953年製ですから時期が一致していることになります。
いまでは府中基地は返還され横田基地に統合されました。


私が高校生バイトで3年間基地内でPSS新聞配達した思い出が多い旧府中基地。あれから50年経過した今は、その跡地の緑の多い公園で毎朝散歩とジョギングをして元気をもらっています。
そして、散歩中に見つけた当時のROCK消火栓は感動ものでした。
これからも、この消火栓をずっと記念に残して欲しいと願っています。(2015年6月5日 66歳) 清水が丘 斉藤 実

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